サメって本当に不思議ですよね。
かっこいいサメもいれば、かわいいサメもいて、凶暴なサメもいれば、臆病でおとなしいサメもいる。
人間よりもその形やサイズがバラバラで、個性があふれています。
この記事ではそんなサメの豆知識をまとめています。
サメは全何種類いるの?
まずはサメの種類についてですが、皆さんはサメと聞かれて何種類くらい言えるでしょうか?
ジンベエザメ、ホホジロザメ、シュモクザメ…10種類言えたら凄いですよね!
そんなサメですが、現在世界中で発見されているのは約500種類以上になります。
そんなにいるの?って感じですよね!おそらくサメ自身も知らないと思います。
日本近海にはその中の約130種ほど生息しています。
さらに人間に危害を加える恐れがあるサメは、全体の1割にも満たないと言われているんですよね。
サメってそんなに凶暴じゃない?と思うかもしれませんが、人間には太刀打ちできないサメが沿岸部に生息している場合も普通にあるので、サメを見つけたら逃げるようにしましょう。
実際全500種類のうち、海洋プランクトンを食べるサメや人間を見つけたら逃げ出すサメ、小魚を食べるサメ、深海にいて普段は見ることのないサメがほとんどです。
▼世界最大の魚といわれるジンベエザメも、人間を襲わない温厚なサメです。
▼もちろん危険なサメもいますので気を付けましょう。
サメの歯のシステムは?
サメの歯が何度も生え変わることは有名な話ですよね。サメの代名詞ともいえます。
ではその生え変わりのシステムは一体どういう仕組みなのでしょうか?
▼下記のようにまとめてみました。
- 1番外側の歯のすぐ後ろに、予備の歯が数本順番待ちをしている。
- 使っている1番外側の歯が抜け落ちると、予備の歯が外側へと移動してくる。
- 移動して1番外側に押し出された歯がパッと起き上がる。
大体こんな仕組みになっているのですが、百聞は一見にしかずということで、次の画像をご覧下さい。
こういった感じで列になっており、外側へスライドして動くことからエスカレーターに例えられたりしています。
多いものでは約3000本も歯が生えているサメもいたり、種類によっては大体2,3日~10日で生え変わるサメもいるのだとか。
ちなみに上の写真は「奥出雲多根自然博物館」で撮った写真です。
▼奥出雲多根自然博物館の記事はこちらから
サメの歯といえば三角で尖っていて凶暴そうな歯を思い浮かべますが、実はサメの種類によって多様な形をしているんですよね。
ホホジロザメのように尖った歯や、ネコザメのように平べったい歯、トラフザメのようにとても小さな歯がたくさん生えているなど、用途によって様々です。
▼詳しくまとめている記事はこちら
ロレンチーニ器官ってなに?
サメにはある特別な器官が備わっているのをご存じでしょうか?
なんと生物が発する微弱な電気をキャッチできる、ロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官があるんです!
これはサメやエイの仲間に見られる特徴ですね。
具体的には、サメの頭部鼻先辺りに小さな孔が多数あいており、そこでわずか1マイクロボルト=100万分の1ボルトの電気を感知出来るようになっています。
その小さな孔の中にはゼリー状の物質が詰まっているのだそう。
この器官が特に発達しているハンマーヘッドシャークは、頭部をダウジングのように使い、海底の泥に潜んでいる獲物を掘り当てます。凄いですよね!
ちなみにロレンチーニ器官という名前は、発見者であるイタリアのステファノ・ロレンチーニさんにちなんで付けられたのだそうです!
1700年代後半にこの器官が初めて発見された時は、何に使われるものか分からなかったそうですが、1960年代になるとようやく、この器官の機能が判明したみたいです!
サメの第六感や特殊能力などと言われているこのロレンチーニ器官。
しかしあまりにも敏感な為、鼻先はサメの弱点などと言われていますね。
サメの別名はワニ?
水族館に行った時、サメなのに~ワニと名付けられているサメを見たことがないでしょうか?
これは昔、山陰地方や広島県三次市などの山間部でサメの事をワニと呼んでいたからなんです。
今でもワニ料理(サメ料理)などが有名な地域もあったりしますね。
当時、新鮮な状態を保ったまま魚を運ぶ技術がなく、山間部に住む人たちは簡単にお刺身が食べられなかったんですよね。
そんな中お刺身として食べられる唯一の魚として、サメ=ワニが親しまれてきました。
なぜサメは山間部に運んでも鮮度を保てたのかというと、肉に含まれる尿素が多かったため、腐敗を遅らせる効果が高かったからなんです。
普通の魚なら運んでいる間に腐ってしまいますが、サメだと鮮度を保てたんですね。
日本昔話の「因幡の白兎」に登場する、ワニというのはサメのことだったり、他にもサメは「フカ」と呼ばれたりします。フカヒレなんかは言葉通りですね。
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