今回は『悪魔のサメ』と呼ばれているミツクリザメについてまとめていこうと思います!
現在世界中では約500種類以上のサメが発見されていますが、その中でも異彩を放つのがこのミツクリザメです。
とにかく見た目が強烈で、ゴブリンシャークと呼ばれているその由来や特徴を紹介していきます。
ミツクリザメってどんなサメ?
これはサメですか?それともモンスターですか?
このフォルムは、ダメでしょ(笑)
怖すぎます…。
ミツクリザメの最大の特徴は見ての通り、吻の長さと飛び出している顎ですね。
この見た目から『ゴブリンシャーク』と呼ばれてたりする訳ですが、一体何故こんな見た目をしているのでしょうか?
ミツクリザメの基本情報を見ていきましょう!
↓写真の標本はココで見られるので是非行ってみて下さい!
ミツクリザメ:基本情報
- ネズミザメ目ミツクリザメ科
- 学名:Mitsukurina owstoni
- 英名:Goblin shark
- 分布:太平洋,インド洋,大西洋,日本だと駿河湾,相模湾などの深海湾
- 水深1,300mくらいまでに生息
- 長い吻と突き出る顎が特徴
- 「生きた化石」や「ゴブリンシャーク」などと呼ばれている
- 和名では「テングザメ」とも呼ばれている
- 食べ物は魚類,頭足類,甲殻類など
世にも奇妙なその見た目ですが、やはりミツクリザメ科にはこのミツクリザメ1種しかいない、とても珍しいサメなんですよね。
深海に住んでいるので、もしかしたら私たちが知らないだけでまだまだ似たようなサメが沢山いるのかもしれませんが…。
全長は5mを超える個体もいるみたいです。割とサイズの大きいサメですね。
日本では駿河湾、相模湾の深海に生息しているみたいですが、地球上各地で発見されているそうですね。
その中でも特に日本でよく発見されているそうですよ。
ミツクリザメの特徴は?
それではミツクリザメの特徴をまとめていきましょう!
長い吻、突き出る顎が唯一無二
ミツクリザメの最大の特徴といえばこの長い吻(鼻の位置)とグワッと出てくる顎ですよね!
吻には他のサメと同じくロレンチーニ器官があり、餌となる生物が発する微弱な電気をキャッチして捕食に役立ててます。
そして前方に飛び出すこの顎ですが、なんと獲物を捕食する際に秒速3mの速さで一瞬だけ飛び出すそうですよ!
その時間はなんと0.6秒!本当に一瞬だけ顎がグワッと出てくるんですね。
遊泳速度が遅い
これは深海に住むサメによくみられる特徴ですね。
深海魚と呼ばれる魚の多くは、深海で生きていくために様々な進化を遂げていますよね。
ミツクリザメは遊泳速度が遅いため、餌が少ない深海でも獲物を見つけたら確実に捕えられるように顎が進化したと考えられています。
肌の色が独特
ミツクリザメは顔周りが特徴的ではありますが、その肌の色も独特なんですよね。
グレーでもあり薄ピンク色も入っているような肌色で、見た目と相俟って何とも気味の悪い感じです。
薄ピンク色の理由は、肌の下にある血管の色だそうですよ。
ミツクリザメの豆知識
呼び名が何個もある
ミツクリザメはその特徴的な見た目から『悪魔のサメ』『ゴブリンシャーク』『生きた化石』『テングザメ』など、多くの呼び方で呼ばれています。
生きた化石とはミツクリザメが古代のサメに特徴が似ていることからきており、テングザメとは長い吻がテングの鼻のように見えることからきています。
ちなみにミツクリも動物学者である箕作佳吉さんの名前から取られたそうですよ。
硬い甲殻類なども捕食する
ミツクリザメは長い吻で深海に潜む餌を探し、なんと硬い甲殻類でも奥歯で嚙み砕いて食べてしまうそうです。
底生性のネコザメなども同じ特性を持っていますが、顎の力がいかに強いか分かりますね。
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